過去の経験を価値化する4つのステップとポイント

 

今回は読者からの質問を扱います。

 

<読者からの質問>

よく「すべての経験に意味と価値がある」と書いてありましたが、それがいま一つ分かりません。だって、あきらかに無意味な失敗談やどうでもいい経験もあるわけで、それすら「価値がある」と言われても、意味がないものは無いから!としか思えません。

 

<解説>

スピリチュアル系では「すべての経験に意味がある」と言われますが、些細な経験にすら意味があると考えると際限がないですよね。
そこで、「何を基準に価値ある経験と判断したらいいのか?」という判断基準を知るとよいでしょう。

 

まず考えると良いのは、「すべての経験」の「すべて」とは何を意味しているのか?です。
一つ一つの経験なのか、一連の経験なのか。
英語で言えば「each」なのか「every」なのかの違い、みたいな感じです。

 

祖父が言う「すべて」とは、

細かな経験一つ一つという意味ではなく、一連の経験という意味での「すべて」になります。

 

こう言われると「じゃあ、それをどうやって判断するの?」という疑問が出てきます。
そこで祖父が言っていたことが、「何に一番時間を割いたのか?」という【経験した時間の大小で判断】することです。これが一番簡単です。

 

では、過去の経験を価値化するための4つのステップをご紹介します。

 

<経験を価値化する4つのステップ>

①自分のこれまでの経験を「遊び」「学業」「部活」「サークル活動」「趣味」「仕事」「恋愛」など何でも良いので大きなグループで括ります。

 

②そして、一番多く時間をかけた(時間がかかった)順に上から並べます。

 

③次に、上から順に各グループのなかで「すぐに思い出すエピソード」を把握します。幾つかのエピソードがあれば、とりえず一つを選びましょう。

 

④そのエピソードから【学べたこと(気づき)は何かあるか?】と1分間だけ考えます。ひねり出す必要はありません。

 

1分間だけ考えても学びや気づきが出てこなければ、一度そのエピソードは忘れて大丈夫です。ひねり出す必要はありませんので、次のエピソードに移りましょう。

 

<2つの注意点>

もし学びや気づきが何か出てきたら、それに「良い・悪い」のジャッジをしないでください。そして、その学びや気づきが合っているのか否かと「正・誤」も考えないでください。

 

<価値の導き出し方>

まず、良し悪しや正誤を気にせずに、自分が感じる学びや気づきがそのものが経験からの価値です。

 

そして、学びや気づきを蓄積していくと、ふとしたタイミングで「自分ってこういう人間だったのか」とか「自分のやりたいことは○○○なのかも」と、自分の生き方ビジョンと関連した気づきが見えてきます。これが本当の価値化です。

 

なぜなら、それが自分のアイデンティティだからです。

アイデンティティが見えてくると自己が自立していくので幸せになります。なぜなら、幸せは「自分の存在意義(アイデンティティ)を実感できたときに感じる満足感」だからです。

 

<参考例>

たとえば、過去に人間関係で感情的にツライ経験をしたことを思い出したとしましょう。

このエピソードを思い出しながら1分間だけ「気づきや学びは何かな?」と考えた結果、「あの時は自分は何も悪くなかったし相手が悪かったのだけど、なぜか感情的になって苦しんだな」という気づきを感じたとします。

 

この時点での学びは、「相手が悪かったのに自分が苦しんだ」ということで、ここから分かるのは、相手と自分は別なのだから「自分が苦しむのはオカシイよな」という事実です。冷静に考えれば「自分が苦しむ必要はない」わけですから。

 

さて、これを踏まえたうえで次の価値化に進んでみましょう。

 

なぜ「自分」が苦しむ必要があったのでしょうか?

それは、繊細だからかもしれません。

責任意識からかもしれません。

気にし過ぎたのかもしれません。

逆に、相手の感情への気遣いを、自分に返して事態への感情的収拾を図ろうとしたのかもしれません。

 

他にも色々と思うことが出てくるかもしれませんが、ここで重要なのは、これから自分が生きていく上で同じことを繰り返す可能性があるということです。

 

理想を実現していくうえでは色々なことが起こります。

苦労を感じたり、苦しいと思うこともあるでしょう。

でも、それは起きている物事の良し悪しの問題ではなく、それに対しての自分の感じ方や捉え方に原因があるから、そこを気を付けていこうと思えるようになります。

 

自分の生き方ビジョンを生きていくうえでの感情的なクセが分かったこと。

これがこのケースから分かる本当の価値化です。

 

もちろん、これは参考例なので必ずしもこのような流れになるわけではありません。が、意外にも感情的なクセが生き易さに違いをもたらすことは多々あります。

 

ですから、機会がある毎に③④を繰り返してみてください。

あまりシリアスに考える必要はありません。

自然と感じる気づきや学びこそが本当の覚醒になりますので。